与えられた看取り

急遽依頼された看取り介護でした。

関わる全ての職種が集まりこれからの方針を決める。ご家族も戸惑いながらの会議に参加開かれました。私はケアの日、朝6時頃事務所に来て、会議の内容と大切な看取りの資料を作成し、頭の中でイメージを膨らませながらご利用者さんが求めている看取りを支援できるように考えていました。訪問しお会いした時、優しい穏やかな表情と瞳を見せられていました。ケアが終わり、「また来ますね」とお顔をしっかり見つめ、また会える時をと思いながら、退出致しました。しかし、次回を待つ日もなくこれが最初で最後でした。私が思った事は、そのご利用者さんの人生、何十年とある生活史があったこと、家族、友人、関わった人の思い出があり、共に歩んできたこと、その日々の先には、死がなだらかに繋がっていたこと、そして、その人の存在価値を支えるのが私たちの仕事だということを。 和田