想像と違う仕事内容　S・K

　皆さんはご自分が就いた仕事が、想像通りだったことはありますか。私はパートを含めいくつか職を転々としましたが、そのどれもが想像と全く違っていました。その中の一つを本日は話せる範囲でお話ししようと思います。
　私が若かりし頃、キャディーを数年やっていたことがありました。ゴルフは歩くのに最高のスポーツです。
私がお世話になったゴルフ場は18ホールで、お客様は大体10000歩。キャディーは、18000歩小走りに動きます。
ちょっとした雨風では皆様動じません。しかし、雪がちらほら降り始めるとクローズになります。白い小さなボールは雪と同化してしまうのです。
キャディーはとっても難しい局面を迎える場所、ショートホール。150ヤードです！とお伝えすると「そんなはずないだろう」とご指摘頂くか、ピンホールの位置が同じで同じ距離をお伝えしても「距離ぴったりだ！」と喜ばれることも。
キャディーの腕の見せ所は、4人のお客様のバッグもクラブも同じメーカーのお揃いでいらっしゃる時です。皆さん、キャディーがご挨拶をさせて頂くときに「俺はこの4本しか使わない」「私はパターに傷がついているからそれで見分けて」「アプローチはこれとれを使う」等々ご要望を賜ります。皆さんが1打目を打ったら、次はAさんがこのクラブ、Bさんはこちらを使う。Cさんはこれ。Dさんはこれと、一瞬で判断して使ったクラブと交換して差し上げるのです。流れをスムーズにストレスなく、ボールは見えなくても落ちたところは音と感で判断。テレビで見ているキャディーをイメージしていた私は、ギャップに驚きながらも、キャディーの仕事にやりがいを感じ楽しむことができました。
ゴルフをされる方は、当たり前のことだと思いますが、ゴルフを未経験の方は、びっくりされた内容もあったかと思います。介護の仕事も想像と全く違いました。皆さんは介護の仕事をどのように想像していいらっしゃいますか。