0466-84-0337
〒251-0871 神奈川県藤沢市善行6-6-43
営業時間/9:00〜18:00 定休日/日曜日
嘘のような本当の話
皆さんは、人に信じてもらえないような本当の話を持っていますか。 私が持っている嘘のような本当の話の中の一つ(沢山あるわけではありませんが)をお話しさせていただきます。 私が子供の頃の父の話です。当時(昭和50年代)、土曜日も学校があり仕事が普通にあった時代です。日本は景気が良く、働いた分だけ稼げていたとても良い時代だったと思います。サラリーマンだった父は、日曜日も起きるとTVを付けた居間で、ワープロをパチパチと叩いて仕事をしていました。その頃のノート型(?)のワープロは、簡単な漢字は変換できますが、ちょっと難しい漢字だと、自分で作らないといけないものでした。私は幼いながらも心の中で「手で書いた方が速いのでは。」と、思うほどでした。 ある日曜日、いつものように父が居間でワープロを開き仕事をしていました。すると、 「おかしいな~「おかしい」 と、父の大きな独り言が聞こえてきます。私は、「どうしましたか」と、父の側に行き聞いてみました。 すると、父は「ひろし」という人の名前を入れたかったようなのですが、この漢字は変換できるはずなのに思ったように出てこない、と言うことでした。すると、姉がやってきてタイピングすると、すぐに父が変換しようとしていた字がでてきました。父は、不思議そうに自分でもまた、その字を打ってみたらしく、またもや変換できなかったのでしょう、再び「なんでだ」 と言っていました。再び姉と私は、父のワープロを覗きに行くと、父は一生懸命「しろし」 と、打っていたのです。父は、東京出身です。江戸っ子は、「ひ」と「し」が混ざってしまうになる事があるようで、それがまさか、タイピングにまで影響することがあるとは思っていませんでした。 この話をすると、「ネタでしょ」 と、言われる事もありますが、嘘のような本当の話です。 厳格な父が起こした、面白ハプニングの大切な私の思い出です。 新堀 小文
22/12/04
22/11/09
TOP
皆さんは、人に信じてもらえないような本当の話を持っていますか。
私が持っている嘘のような本当の話の中の一つ(沢山あるわけではありませんが)をお話しさせていただきます。
私が子供の頃の父の話です。当時(昭和50年代)、土曜日も学校があり仕事が普通にあった時代です。日本は景気が良く、働いた分だけ稼げていたとても良い時代だったと思います。サラリーマンだった父は、日曜日も起きるとTVを付けた居間で、ワープロをパチパチと叩いて仕事をしていました。その頃のノート型(?)のワープロは、簡単な漢字は変換できますが、ちょっと難しい漢字だと、自分で作らないといけないものでした。私は幼いながらも心の中で「手で書いた方が速いのでは。」と、思うほどでした。
ある日曜日、いつものように父が居間でワープロを開き仕事をしていました。すると、
「おかしいな~「おかしい」
と、父の大きな独り言が聞こえてきます。私は、「どうしましたか」と、父の側に行き聞いてみました。
すると、父は「ひろし」という人の名前を入れたかったようなのですが、この漢字は変換できるはずなのに思ったように出てこない、と言うことでした。すると、姉がやってきてタイピングすると、すぐに父が変換しようとしていた字がでてきました。父は、不思議そうに自分でもまた、その字を打ってみたらしく、またもや変換できなかったのでしょう、再び「なんでだ」
と言っていました。再び姉と私は、父のワープロを覗きに行くと、父は一生懸命「しろし」
と、打っていたのです。父は、東京出身です。江戸っ子は、「ひ」と「し」が混ざってしまうになる事があるようで、それがまさか、タイピングにまで影響することがあるとは思っていませんでした。
この話をすると、「ネタでしょ」
と、言われる事もありますが、嘘のような本当の話です。
厳格な父が起こした、面白ハプニングの大切な私の思い出です。
新堀 小文
電話番号 0466-84-0337
住所 〒251-0871 神奈川県藤沢市善行6-6-43
営業時間 9:00〜18:00
定休日 日曜日